遠藤周作「影に対して」

先日遠藤周作氏の未発表の小説が発見され大きな話題になりました。
「影に対して」という氏のお母さまをめぐる壮絶なお話です。

氏のお母さま遠藤郁さんはヴァイオリニストで、私が通っていた宝塚小林(おばやし)の聖心女子学で、一時期音楽の先生をなさっていました。

いつも着物姿で袖を押さえながらタクトをお振りになる姿は、実に個性的でなお且つ大変お怖い先生でした。

授業中、先生がタクトで生徒を指して「そこのかたー!」と大きな声が飛んでくると、生徒の誰かが先生の豹変にこらえ笑いが止まらず、その時の肩の震えがみんなの肩に伝染して周り中に広がってしまい、箸が転んでも可笑しい年頃だった私たちは、毎回笑いをこらえるのに地獄の苦しみでした。

その時代に郁先生はつらいつらい毎日を送っていらっしゃったことや、遠藤周作氏のお母さまへの壮絶な思いをこの著書で知り、私は涙が止まりませんでした。

ぜひご一読をお勧めします。

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銀座 鳥ぎん本店

やっと新型コロナも落ち着いてきたようで、久しぶりに友人を誘い私の大好きなお店「鳥ぎん本店(銀座)」へ行ってきました。

このお店は私が学生のころからなんと65年も通っていますが、その訳は・・・

1995年に「誰かと行きたいとっておきのお店」という私の本がPHPから出版され、その中にこのお店のことが書いてあり、お店のレジ横に飾ってありますが店内に限り貸し出しが可能だそうです。

銀座のど真ん中だというのにそのお安いこと、味は日本一です(私とても味にうるさいの)。
みんな楽しく美味しくいただきました。

それにしてもある程度安心して外出できるようになったのは、前首相の菅さんのおかげだと思います。
新型コロナとオリンピックと大変な時にご苦労はいかばかりかと思います。
心から感謝しています。

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